本宮市が発注する建設工事の入札に参加するには、入札参加資格審査を受け、資格者名簿に登録される必要があります。
現在の令和7・8年度名簿は令和9年3月31日まで有効です。次の令和9・10年度の定期申請について、具体的な受付期間や必要書類はまだ公表されていませんが、これから申請する会社だけでなく、現在の名簿に登録されている会社も次期名簿への申請を見据えて準備しておく必要があります。
特に、建設業許可、経営事項審査、登録を希望する工事業種は、受付が始まってからではなく、早めに整理しておきましょう。この記事では、建設工事に絞って、本宮市の入札参加資格申請と、申請前後に必要となる手続きを解説します。
コンテンツ
入札に参加するには入札参加資格の登録が必要
本宮市が発注する一般競争入札や指名競争入札への参加を希望する場合は、入札参加資格審査を受け、資格者名簿に登録されることが最初の段階です。現在の登録状況は、本宮市「令和7・8年度入札参加資格者名簿」で公表されています。
現在の制度を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現在の本登録の有効期間 | 令和7年4月1日~令和9年3月31日 |
| 建設工事名簿の所在地分類 | 市内・安達・県内・県外 |
| 「安達」の地域 | 二本松市・大玉村 |
| 登録業種の途中追加 | 不可 |
| 次期定期申請 | 具体的な日程・要領は未公表 |
| 名簿登録後 | 入札方式に応じた手続きが必要 |
なお、資格者名簿への登録と、実際の工事への参加は別の段階です。
一般競争入札では、公告された工事の参加要件を見て、必要な申請を行います。一方、指名競争入札では、本宮市が資格者の中から入札参加者を指名します。公共工事へ参加するまでの流れについては、「二本松市の公共工事入札参加手続きを行政書士が解説」も参考にしてください。
二本松市・大玉村の建設業者は「安達」に区分される
本宮市の建設工事の入札参加資格者名簿は、「市内」「安達」「県内」「県外」に分けて公表されています。
このうち「安達」は、二本松市と大玉村の事業者です。本宮市内に本店がない建設業者も名簿に登録されているため、二本松市や大玉村の会社が本宮市発注工事への参加を検討することもできます。
ただし、名簿に登録されたからといって、すべての工事に参加できるわけではありません。一般競争入札では、工事ごとに所在地、工事業種、総合評定値などの参加要件が定められる場合があります。実際に参加できるかどうかは、それぞれの入札公告を見る必要があります。
現在の資格は令和9年3月31日まで有効
令和7・8年度の本登録による入札参加資格の有効期間は、令和7年4月1日から令和9年3月31日までです。
また、令和8年度から名簿への登録を希望する事業者については追加申請が行われ、受付期間は令和7年11月4日から12月15日まで、資格の有効期間は令和8年4月1日から令和9年3月31日までとされていました。本宮市「令和7・8年度入札参加資格審査申請(追加申請)」
一方、次の令和9・10年度は資格者名簿そのものが切り替わる時期にあたります。
本宮市は、登録業種を追加する場合の新規申請・追加申請について「毎年11月1日から12月15日の受付期間中」に手続きをするよう案内しています。本宮市「令和7・8年度入札参加資格の変更について」
ただし、これは登録業種を追加する場合の案内です。令和9・10年度の定期申請について、受付期間、審査基準日、必要書類などの具体的な申請要領は、この記事を作成している令和8年9月27日時点では公表されていません。
現在の名簿に登録されている会社も、次期名簿へ自動的に移行するものと考えず、令和9・10年度の申請案内が公表されたら内容を把握しておきましょう。
次回申請に向けて建設業許可と経審を準備する
入札参加資格申請を考えている場合は、申請案内が公表されてから初めて準備するのではなく、建設業許可や経営事項審査の状況をあらかじめ整理しておくことが大切です。
一定規模以上の公共工事を発注者から直接請け負う建設業者は、経営事項審査を受ける必要があります。原則として、1件の請負代金が500万円以上、建築一式工事では1,500万円以上の工事が対象です。
経営事項審査では、決算変更届、経営状況分析、経営規模等評価などの手続きを進めます。公共工事の入札参加に利用する場合は、総合評定値を請求し、P点の通知を受けます。詳しい手続きは、「福島県で経営事項審査を受けたいとお考えの方へ」をご参照ください。
申請前に整理しておきたい事項は、次のとおりです。
| 事前に整理する事項 | 主なポイント |
|---|---|
| 建設業許可 | 受注したい工事に対応する許可業種があるか |
| 経営事項審査 | どの業種について経審を受けているか |
| 総合評定値 | 入札を希望する業種についてP点があるか |
| 登録希望業種 | 本宮市でどの工事を受注したいか |
| 次期申請 | 公表後に審査基準日や必要書類を確認する |
前回の追加申請では、受付期間とは別に令和7年8月1日が審査基準日として設定されていました。
ただし、この審査基準日によって具体的にどの事項を判断するのかについては、次期申請の要領も含めて内容を確認する必要があります。そのため、次回も8月が基準になると考えて準備するのではなく、建設業許可や経審を継続して整えておき、申請要領の公表後に要件と照らし合わせるのが安全です。
これから建設業許可を取得する場合は、「福島県で建設業許可を取りたいとお考えの方へ」もあわせてご覧ください。
どこから準備すればよいか分からない場合
初めて公共工事への参加を考える会社では、「現在の許可業種で足りるのか」「どの業種について経審を受ければよいのか」「次回の本宮市の申請までに何を進めればよいのか」と迷うことがあります。
当事務所では、建設業許可、決算変更届、経営事項審査、入札参加資格申請まで一連の手続きについてご相談をお受けしています。初回相談は無料です。会社の許可状況、決算時期、工事実績、今後受注したい工事を伺い、必要となる手続きを整理します。
なお、相談は予約制です。電話やメールでは個別のご相談には回答していませんので、ご予約のお電話またはお問い合わせフォームから相談日時をご予約ください。来所・訪問・オンラインで対応しています。ご依頼の流れ
申請する工事業種は申請前に決めておく
本宮市の入札参加資格申請で特に注意したいのが、登録する業種です。本宮市では、資格期間の途中で登録業種を追加することはできません。
業種を追加したい場合は、有効期間内であっても、次回の新規申請または追加申請で改めて審査を受ける必要があります。例えば、舗装工事のみを登録した後に土木一式工事も登録したいと考えても、現在の資格期間中に追加することはできません。
そのため、
「建設業許可を受けている業種」
「経営事項審査を受けている業種」
「本宮市で入札参加を希望する業種」
を申請前に照らし合わせておくことが重要です。なお、建設業許可そのものに業種を追加する必要がある場合は、「建設業許可の業種追加をしたいとお考えの方へ」も参考にしてください。
建設業許可や経審を更新したら変更届を提出する
資格者名簿への登録後に、登録内容が変わった場合には変更手続きが必要です。本宮市では、商号、住所、代表者、届出印、委任先などの変更のほか、建設工事については経営事項審査や建設業許可等を更新した場合にも変更届を提出するよう案内しています。
また、更新の場合は、変更届とともに、更新後の通知書や建設業許可通知書等の写しを提出します。変更届は、持参・郵送のほか、申請フォームや電子メールでも提出できます。具体的な提出方法は、本宮市「令和7・8年度入札参加資格の変更について」で案内されています。
なお、物品・製造・修繕・役務の登録業者については、資格や登録等の更新に伴う変更届は求められていません。委任先を新しく登録する場合や、登録済みの委任先を削除する場合は、変更届を提出する前に本宮市財政課へ電話で連絡するよう案内されています。
名簿登録後の手続きは入札方式によって異なる
資格者名簿への登録後に実際の工事へ参加する方法は、入札方式によって異なります。一般競争入札の場合は、入札公告で参加条件を確認し、必要となる入札参加申請を行います。
一方、指名競争入札では、本宮市が資格者名簿などをもとに入札参加者を指名するため、一般競争入札と同じように公告を見て参加申請をする仕組みではありません。
本宮市では、一般競争入札の手続きについて、入札事務用メールアドレスを登録する仕組みも導入しています。登録は任意で、登録済証を利用することにより、設計図書の閲覧、入札参加申請書の提出、入札参加資格確認通知書の受領などを行うことができます。本宮市「入札前手続きを簡略化しませんか」
また、本宮市には、総合評価一般競争入札や制限付一般競争入札に参加する際に必要となる書類の一部を事前に審査する「事前評価等申請制度」があります。
この制度では、申請書のほか、商業登記簿謄本または商業登記事項証明書の写し、総合評定値通知書の写し、総合評価一般競争入札の評価を希望する場合には評価項目の確認書類などを提出します。
本宮市告示第44号では、評価等を希望する年度の4月15日までに提出しなければならないと定められています。年度ごとの申請となるため、利用する場合は毎年手続きが必要です。本宮市「一般競争入札に係る事前評価等申請制度」
なお、本宮市の制度案内ページでは「市内業者を対象」と説明されていますが、実施要領の対象者規定には所在地による限定が明記されていません。二本松市・大玉村など市外の事業者が制度を利用する場合の取扱いについては、本宮市へ確認したうえで手続きを進めるのが安全です。
小規模事業者には別の登録制度もある
本宮市には、通常の入札参加資格とは別に「小規模契約希望者登録制度」があります。対象となるのは、入札参加資格を持っていない本宮市内の小規模事業者で、修繕工事について登録する制度です。
本宮市が発注する130万円未満の簡易な修繕工事について、登録することにより見積りに参加する機会を得られます。登録は随時受け付けています。そのため、本宮市内の小規模な事業者で、通常の入札参加資格を持っていない場合には、この制度も選択肢になります。
ただし、対象は本宮市内の事業者です。二本松市や大玉村など市外の事業者は対象になりません。詳しくは、本宮市「小規模契約希望者登録制度」をご参照ください。
次期名簿への申請を考えるなら早めに準備する
現在の令和7・8年度入札参加資格は、令和9年3月31日で有効期間を終えます。令和9・10年度の定期申請について、この記事を作成している令和8年9月27日時点では、具体的な受付期間、審査基準日、必要書類はまだ公表されていません。
これから初めて本宮市の入札参加資格を取得する会社だけでなく、現在すでに令和7・8年度の資格者名簿に登録されている会社も、次期申請の案内に注意しておきましょう。
そのうえで、建設業許可、経営事項審査、登録したい工事業種をあらかじめ整理しておけば、申請要領が公表された後の準備を進めやすくなります。
当事務所では、本宮市や二本松市などの公共工事への参加を検討している建設業者様から、建設業許可、経営事項審査、入札参加資格申請についてご相談をお受けしています。
「現在の許可や経審で本宮市への申請を進められるか」「次の経審ではどの業種を受ければよいか」「次期申請に向けて何を準備しておけばよいか」といった段階からご相談いただけます。
初回相談は無料です。電話やメールでは個別のご相談には回答していませんので、ご予約のお電話またはお問い合わせフォームから相談日時をご予約ください。相談は来所・訪問・オンラインで対応しています。





事務所横に1台分の駐車場をご用意しております。
行政書士 佐藤勇太
